JAWS SONIC 2020 に参加してきました!
こんにちは!
9 月 12 日(土)から 13 日(日)まで、なんと 1 日中通しでのオンラインイベント、「JAWS SONIC 2020」が開催されました。なんと参加者は 1400 名を超えたとか。。
私も気になったセッションをいくつか聴講してきましたので、参加レポートを残しておきます。
JAWS ってなに?
日本での、AWS のユーザーコミュニティです。日本全国様々な支部があり、勉強会を開いています。JAWS-UG と呼ばれています。今回の「JAWS SONIC 2020」もこちらのコミュニティーが主催しています。大変感謝です。
聴講したセッション
聴講舌セッションについて、参加レポを残していきます。
初心者が避けがちな AWS Well-Architected フレームワークを使って WordPress サイトを評価してみた
EC2 にすべてを詰め込んだモノリシックな WordPress サイトの構成を Well -Architected フレームワークを使ってアセスメント・改善していく話でした。
Well-Aarchitected フレームワークとは、クラウドにサービスを構築する上での減速やベストプラクティスを解説している 下記の5つの柱から構成されている。また 2020 年 7 月に更新されたみたい(資料)
- 運用上の優秀性の柱
- セキュリティの柱
- 信頼性の柱
- パフォーマンス効率の柱
- コスト最適化の柱
特に本セッションで話していたのは
- 運用上の優秀性の柱では組織について解説。プラットフォームとアプリケーション、エンジニアリングとオペレーションの4つに分類するとわかりやすい。
- セキュリティの柱では、IAM とデータ保護について解説。
- IAM は最小権限に(EC2 だとインスタンスロールがいいよね)
- データ保護は転送中のデータも保護(HTTPS にする、証明書を ACM で管理するなど)
- 信頼性の柱ではサービスのステートレス化について解説。ステートレスにすれば、水平方向にスケーリングできる。
- パフォーマンス効率の柱では、選択について解説(パフォーマンスについて)今回は、一時的なアクセスピークが予想される場合どうするかを検討した。負荷テストを実施してデータを取り、それに対する対策を選択した。
- コスト最適化の柱では、クラウドの財務管理の実践と支出と使用量の認識について解説(超重要)
- 経理担当者にも参画してもらい、コストをみてもらうのと、割引プランを説明して支払い方法を検討するようにした。
- AWS Budgets で予算を設定して、超過した場合には通知するようにする。AWS Budgets は 2 つまで無料。
感想
アーキテクチャーの構成に困ったら、W-A を見返して現状を振り返ることは重要と思いました。また、予測には、現状の把握のために計測が重要だと言うことをひしひしと感じました。
Amazon API Gateway を使ってみた話
API Gateway を使って、バラバラだった API を持つインスタンスリソースをまとめて管理しようという話でした。 API 群を API Gateway に停止無しでまとめて収容し、API を整理をしました。収容後は API Gateway にぶら下がったサービスの API 群を改修しているということでした。
感想
API Gateway の統合先には、ELB や、Lambda といったサービスを選択できるので、API 系を API Gateway に収容することで、統合先のサービスが変わっても切り替えが簡単(統合の付け替えで良い)のはメリットだと感じました。また、ステージという環境による API の分離も可能なのがとても良いです。さらに、Swagger といった Open API 規格にも対応しているため、簡単に API を作成できるのも良いところだと思っています(私もよく使っている)
長く使える AWS スキルを効率良く身に付けよう
AWS のスキルを磨く上で、CLI がやはり重要だよという話でした。 GUI はユーザには(一分の情報しか渡していないので)わかりやすいが、刷新などにより陳腐化しやすいです。一方、CLI は AWS API を通じて操作しているので、陳腐化しにくく、反復性があります。ユースケースによっては GUI が便利なところもあります(例:Cloud Watch)
感想
昨年から AWS を触り始めて、最初に苦戦したのは IAM でした。各マネージドサービスのアクションを制限するのですが、それが何なのか全くわからなかったのです。私は GUI 操作が面倒なので、CLI を使って操作したい派(シェルで自動化も見込める)なので、CLI を通じて AWS を操作し始めてから徐々に各マネージドサービスのアクション = 各マネージドサービスの API ということがわかりました。おかげで AWS への理解が深まったと思います。本セッションを聴講していて、改めて間違っていなかったぁと。
AWS を Moto で mock してユニットテスト!
boto3 のテスト用モックツール、Moto を使ってユニットテストしようという話でした。 AWS リソース類は Moto 簡単に mock できてテストできるよ。使い方もデコレータを追加するだけでいいのは便利だなと思いました。
感想
pytest-serverless というツールが有ることはとても知見になりました。
Lambda で簡単なサービスを作るときは Serverless Framework を使うのですが、ユニットテストする際に serverless.yml
から設定情報とってこれないかなと思っていたので、解決できそうです。
今一番お気に入りのサービスの話
このタイトルをみて、なんのサービスだろうと思ったのですが、まさか VPC とは思わなかったです。 VPC も最初はほぼ 1 つのサービスだけだったけど、今では沢山のサービスが増えています。
感想
クラウドでも、ネットワーキング設計は大事だし、マネージドサービスが増えたのでそれぞれの特徴を掴んで適切な選択をしていく必要があるなぁと感じました(なんでも NAT を立てればいいというものじゃないよ?? ユースケースによっては VPC エンドポイントをしっかり使っていこうと改めて思いました)
AWS×SORACOM でエレベータ遠隔監視
エレベータの遠隔監視を SORACOM の SIM と AWS のサービスを使って構築したという話でした。 オンプレミスを調達するよりも、これらのサービスを使ったことによって PoC を構築、検証するによって、検証のサイクルを早く回すことができた。障害があって解決できない場合には、最終的には「現地へ行って徹底調査」
感想
AWS を使うことによって、PoC の構築スピードが早くなるのはビジネス的な意思決定においても重要だと思いました。リーンスタートアップでも「早く小さく試す」ということが重要ですし。。
まとめ
JAWS SONIC 2020 はユーザコミュニティの熱意もすごくて、活発なコミュニティだと感じましたし、オンラインイベントでも Twitter 経由で盛り上がれるのは良いところだなぁと。
今回はこんなところ、イヤップー ٩( ‘ω’ )و